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きっかけは1本のソーセージ… 観光客のエサやりがクマを殺すことに

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世界自然遺産である北海道の知床。2005年に世界遺産に認定されて以来、観光客は大幅に増えました。知床では知床の自然を守るため、多くの自然維持活動がされています。自然あふれるこの地にはさまざまな野生動物も生息しており、その中にはヒグマも含まれています。


観光客のエゴ

世界遺産に登録された北海道・知床では観光客のエゴにより野生動物に餌付けする事案が発生しています。そのような事案の中でも「最悪の形」で幕を閉じた、ある種「悲劇」と呼べる事件が以前に起こりました。その悲劇を紹介し、野生動物への餌付けをしないでほしいと訴える知床のパンフレットがTwitterで紹介され大きな反響を呼んでいます。

出典:twitter.com

出典:twitter.com

以下にパンフレットの文章を記載いたします。

ソーセージの悲しい最後
 
 コードネーム97B-5、またの名はソーセージ。初めて出会ったのは1997年秋、彼女は母親からはなれ独立したばかりだった。翌年の夏、彼女はたくさんの車が行きかう国立公園入口近くに姿を現すようになった。その後すぐ、とんでもない知らせが飛び込んできた。観光客が彼女にソーセージを投げ与えていたというのだ。それからの彼女は同じクマとは思えないほどすっかり変わってしまった。人や車は警戒する対象から、食べ物を連想させる対象に変わり、彼女はしつこく道路沿いに姿を見せるようになった。そのたびに見物の車列ができ、彼女はますます人に慣れていった。 
 我々はこれがとても危険な兆候だと感じていた。かつて北米の国立公園では、餌付けられたクマが悲惨な人身事故を起こしてきた歴史があることを知っていたからだ。我々は彼女を必死に追い払い続け、厳しくお仕置きした。人に近づくなと学習させようとしたのだ。しかし、彼女はのんびりと出歩き続けた。
 翌春、ついに彼女は市街地にまで入り込むようになった。呑気に歩き回るばかりだが、人にばったり出会ったら何が起こるかわからない。そしてある朝、彼女は小学校のそばでシカの死体を食べはじめた。もはや決断のときだった。子供たちの通学が始まる前にすべてを終わらせなければならない。私は近づきながら弾丸を装填した。スコープの中の彼女は、一瞬、あっ、というような表情を見せた。 そして、叩きつける激しい発射音。ライフル弾の恐ろしい力。彼女はもうほとんど動くことができなかった。瞳の輝きはみるみるうちに失われていった。
 彼女は知床の森に生まれ、またその土に戻って行くはずだった。それは、たった 1本のソーセージで狂いはじめた。何気ない気持ちの餌やりだったかもしれない。けれどもそれが多くの人を危険に陥れ、失われなくてもよかった命を奪うことになることを、よく考えてほしい。

出典:twitter.com

なんとも切なくも悲しい内容です。そして観光客はこの餌付けが何につながるかを深く考えることができていなかっただけで悪気はないのです。つまりそれは「このような最後につながる可能性」を知らなければ、誰もが意図せずこの「エサやりをする観光客」になってしまうかもしれないということを意味します。

 

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