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顔の無い少年と家族を救ったのは、世界の反対側に暮らす同郷の女性だった

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顔の無い少年と家族を救ったのは、世界の反対側に暮らす同郷の女性だった

ヤハヤ・エル・ジャバリアはモロッコのタンジェで暮らす3歳の男の子です。胎児の段階で何らかの問題が発生したことが原因で、顔の一部が欠損した状態で生まれてきました。ヤハヤには目や上あごがなく、本来鼻があるべき場所には大きな穴が開いていました。

Youtube / VideoInspirational

このため、ヤハヤは日常生活を送るだけでも数えきれないほどの困難を抱えていました。目が見えないのに加えて話すこともできなかったため、同じ村に暮らす他の子どもたちともあまり遊ぶことはありませんでした。また、家族で外出するときは周りの好奇の目を逃れようと必ずヤハヤの顔に覆いをかぶせていました。家族はこれまで、ヤハヤの顔を再建してくれる外科医を必死に探したそうですが、結局すべて徒労に終わってきました。これまで相談した医師たちには、手術は危険すぎてヤハヤが命を落とす結果になるだけだと告げられました。しかし、ヤハヤは常に大きなリスクにさらされていました。本来は顔に隠れているはずの奥の粘膜の部分が常に外気にさらされている状態のため、いつ感染症を引き起こしてもおかしくない状態だったのです。

そんな状況に置かれていたヤハヤとその家族ですが、インターネットの力によりやがて状況が大きく好転していきます。父親が助けを呼び掛けるために、ネットに投稿しヤハヤの写真がきっかけでした。

それから数か月経った頃、突然地球の反対側から父親の元に連絡が届きます。それは現在オーストラリア在住の同じモロッコ人であるファティマ・バラカからでした。彼女はヤハヤの父親の悲痛なメッセージを読み、自分が生まれた場所から遠くないところでこんなに苦しんでいる子がいることに衝撃を受けたと言います。自身も乳がんを克服したばかりだったファティマは、息子の病気に悩むエル・ジャバリア一家を手助けできればと考えたのだそうです。

ファティマはオーストラリアで活動する外科医トニー・ホームズに連絡することにしました。トニーは、バングラディッシュの結合双生児トリシュナ・クリシュナ姉妹の分離手術を担当したことで一躍有名になった医師です。ファティマからの訴えを受け、トニーはこの難しいミッションを担当することを決断します。

「人間らしい見た目を持つことは人の権利だと思います。この子の場合は、正直人間としての見た目が失われていると思いました」ホームズ医師は話します。

ファティマの厚意はこれにとどまりませんでした。彼女は治療中に家族が滞在するためのオーストラリアの宿泊先を調整し、さらに手術の費用も提供したのだそうです。これを受けて一家はメルボルンに向けて旅立ち、そこでファティマとトニー医師に出会いました。

ファティマはこう話します。「ヤハヤは私の中で大きな存在になっていた。そう、まるで恋に落ちたみたいにね。私は彼を奇形を持った子どもだとは思わなかった。すごくきれいな心を持った男の子、私にはそう見えた」

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